2006年01月31日

B選評

 本評、祝評、謝評、社評、吊評、定評などがあった、と磐井さん(最後あたりは解説がないと、わからない気もするが)。
 最高点が「秀逸」、次が「巻軸」と、ここでも独特の用語。巻軸とは、最終行の意味、と。
 12句までを、選者が七七で作品の風趣にかなった寸評をし、投句者入選したか推測するという。これを「探題」「探り」という、とも。
 
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2006年01月30日

A投稿

 狂俳課題と俳句課題(天地、折句、一字詠み込み)がある、と磐井さん。
 「一年の生計は元旦にあり」「妙」など、狂俳らしいものも。
 投稿料は「入花料」、追加は「端句」、投句の引き受けは「句集(文音)所」、清記された1冊しかない原本は「地巻」、選者が選んで各自書き抜いたものは「巻本」、関係者への先行披露は「前開き」と、独特の名がいろいろ紹介されている。
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2006年01月29日

@準備

 興行実施の名目は、祝賀、追悼に代わって、現在は「襲名立机」、と磐井さん。
 主催でなく、「会礎」と呼ぶ場合もあると。
 全員による互選ではなく、「大人」と呼ばれる選者だけの選、とも。
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2006年01月28日

興行

 各雑俳にそれぞれの流儀があるようだが、大筋の説明にとどめる、と磐井さん。
 準備、投稿、選評、開巻(句会)、定座と探題の五つに分けている。
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2006年01月27日

狂俳の形式性から見た特色評価

 宮田正信『雑俳史の研究』から、磐井さんが傍線を引いている部分のみ、ここに掲げる。
 「二つの素材を、「てには」で結び両者を統一的に表現するのではなく、裸のままで直かに対立させる(付ける)時、二つの素材の間には「一句立」の句には求め得なかった対立の妙が際立ってくる」
 最短の詩形の中でのニ分割、が、注目点である。
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2006年01月26日

柳亭雨人による批判

日曜遊び 山水の明媚に接す
絶景   琵琶湖北岸茶屋多い

 この2句を批判している、と磐井さん。
 後者は以下のようでよい、と柳亭はいう。

絶景   琵琶湖の岸に茶屋並ぶ

 まあ、確かに。
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2006年01月25日

狂俳の退廃

 庶民生活でなく、徳目的な教訓、愛国的なスローガン、庶民から見た下世話な関心、妙に風流ぶった隠居的な作品が多いことを指して、磐井さん。
 柳亭雨人も批判、と。
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2006年01月24日

明治末の狂俳

 磐井さんが4句挙げている中から2句引く。

屑  東京で車ひいて居る
立派 人の道真中をふむ

 狂俳の退廃を言っているのは、明日。

 なお、新掲示板に移行した8月中旬以来、何とか1000アクセス達成。
 同姓同名多い中で、木村哲也なら本ブログがトップ。
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2006年01月23日

狂俳の作者名を落としたのは木村

 他意はないが、磐井さんの本意ではないように、先回りして読んだあとがきから感じた。
 おわびのみにとどめ、あえて、追加等は行なわないことにする。
 
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2006年01月22日

雑俳共通

 滑稽句がむしろ多く、すでに紹介したような自然や微妙な心理を読んだものはむしろ少ない、と磐井さん。
 明治以降、漢語や外来語の作が、現代的とされて増えた、とも。
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2006年01月21日

理論的な考察もなし

 狂俳の批評はほとんどなく、また表題のようなことも磐井さんは言っている。
 ゆえに、他の文芸や日常生活が生のままで見られる、とも。
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2006年01月20日

吐き捨て

 狂俳は、興行という吐き捨ての、リアルタイムの文芸ゆえ、記録が少ない、と磐井さん。
 しかし、寺社への献額が多く、寺社額の調査が、資料不足を補うとも。
posted by 木村哲也 at 17:45| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月19日

岐阜狂俳の秀作から

 磐井さんが引いている中で、気に入ったものを掲げる。

朝の雨  目にしみる程芦青い
冬木立  千切れて走る雲早い
北風   何か呼ぶかに鴉啼く
炭焼く煙 錆びた滑車が谷跨ぐ
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2006年01月18日

興行に依存している雑俳

 新聞社主催によっていろんなことが行なわれても、編纂されていないと残らない、と磐井さん。なるほど。
 残された作品をより分ける作業も、才能が必要、とも。
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2006年01月17日

小盲

 子供按摩、と柳亭の本にあるのを、磐井さんが紹介。
 「不具」という言葉が見られる時代だが、引かなかったこの句に、悪意もなく、俳句や川柳が忌避しているのを、そうしてはいないという磐井さんの意見に同感。
posted by 木村哲也 at 10:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月16日

露骨な差別表現

 あえて小生としては避けたが、引かなかった作品には、「ちんばの娘」「小盲」という語で始まっているものがあった。
 しかし内容そのものは、民衆的な健全さが働いている、と磐井さん。
 そこには反対ではない。
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2006年01月15日

人事狂句の例

知らぬ人  内の番傘さして行く
悲しい   只だ継母だと謗られる
黙り者   肝に応えること吐(ぬ)かす
恋病ひ   二つ飛ぶ蝶見つめとる

 柳亭の前著から磐井さんが引いているものからの抜粋。
posted by 木村哲也 at 01:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月14日

俳諧や川柳にないところ

 人事句に狂俳の特徴は現われる、と磐井さん。
 人間の心の隙間を滑稽味抜きで描き出そうとするところが、表題のように、とも。
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2006年01月13日

特別な才能

 短詩の鑑賞には必要、と磐井さん。
 ただ、あまりにもローカル事情がわからないといけないのでは、おかしい気がするが。
posted by 木村哲也 at 14:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年01月12日

「文学」では解決できない問題

 俳句でないながら、俳句の持つ俳句性の原点を示している、と磐井さん。
 俳句の題詠と異なるのは、写生が導入されず、観念が先行したから、とも。
 まことに同感。
posted by 木村哲也 at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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