2006年03月25日

見え始めた独自性

 14句、磐井さんによって掲げられている中から、作者名をあえて落とし、印象に残ったものを引く。

気味よし気味よし/盥ィたぎる汚れシャツ
おつ取り刀/禿が腕ェ力負け
困る困る/こぎやん女子のほるるなら
そりばつてん/煩悩のあるおごりよふ
笑ひなはんな/後家でおるなら茶も湧かん

 方言がらみは、印刷でなく口頭伝承かとも。
posted by 木村哲也 at 10:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月24日

肥後狂句

 笠題は5文字に限らず長短があり、12文字の付句を読むので、狂俳などと同じでありながら、「人情風俗、世の移り変わりを詠む」と、磐井さん。
 次の実例がおもしろい。

イヤッ 膝枕だけちゅうといて 
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2006年03月23日

興行

 『土佐句集』から8句、磐井さんが引いているものから。

秋/月天窓に冴へて菊の乱満
秋/明媚を描く月に遊ぶ学童
旅/運河天かと地中海の探検
旅/陸の大関常陸山健足
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2006年03月22日

なる おるの内

 語尾が四という律はなかなかなじみにくいという磐井さん。
 で、末期の昭和30年代の、表題の句が並んでいるところから、印象に残ったものを引く。

花盗人が七重八重にする漆
前途打開を神に祈る柏手
青葉むしって乳母の作る麦笛
囲碁の座涼し耳を打つ風鈴
九仞の功一箕を欠かぬ築山
水垢離の音継母浴びる冷汗
posted by 木村哲也 at 09:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

古調と新調

 明治を前後に違う、と磐井さん。
 挙がっている中から、印象に残ったものをここに。
 題の後に/が入っているのは磐井さんのとおりにした。
古調
桜/ひらひらと来て盃に浮く興
出る/蚊屋にはいれぬ月の誘ふや涼風
新調
広い/地球を包む空色の風呂敷
学校遠足/への字くの字で生徒等が行きよる
しんどい/汗を絞ってこがねしめる油屋
百姓の貧乏/藁喰ふ年に泣いて渡す馬牛
posted by 木村哲也 at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月20日

土佐狂句の発生

 季題や切れ字を要求しない、七六四か七五四の形式の雑俳、と磐井さん。
 厳密には笠付ではないが、笠題の独立の度合いの考え方からして、いちおうその流れで見る、と。
posted by 木村哲也 at 01:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月19日

C開巻

 80ほどの賞、と磐井さん。点頭者は米何俵、とも。
 賭博性が持たせた文芸とも。
 朗誦でも残った、と。
posted by 木村哲也 at 01:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月18日

B選評

 本評と花評、と磐井さん。
 探題は「評号」とも。
 高点作者でなく、高点作品が評価されると。
 一位の「点頭」を長い生涯に4回も取れば、名人だとも。
 ともあれ、多くの選者に取られれば、優勝、と。
posted by 木村哲也 at 04:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

A投稿

 一人50句という制限もあり、高め、と驚く磐井さん。
 制限なしの場合、一人で数百、とも。
 雑俳人口の数より多い、と。
 生涯、数十万句という伝説も、と。
 巻本での資料性の面では問題のある、短冊での選、とも。
posted by 木村哲也 at 08:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月16日

淡路雑俳の興行 @準備

 定例的な「研究会」などがむしろ中心、と磐井さん。
 大規模だから「大会(おおがい)」と呼ぶ、というのが興味深い。
 主催は「会林」。前回の点頭者、と。
 選者は「宗匠」「大雅」「雅伯」であるが、最近は「宗匠」は通称、と。
posted by 木村哲也 at 06:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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